HPV 検査について

なぜ、HPV検査が必要なのでしょうか?

子宮頸がんは、乳がんに続いて世界で2番目に多い女性特有のがんです。世界では毎年約50万人の女性が子宮頸がんにかかり、27万5,000人が亡くなっています。日本では、年間15,000人の女性が子宮頸がん(上皮内がん含む)にかかり、約3,500人が亡くなっています。最近では、20代、30代の若い女性の間で増えています。

子宮頸部の病変は、早い段階で見つけることでより効果的な治療ができます。今ではHPVが子宮頸がんの原因であることがわかっています。現在、150種類以上のHPVが確認されており、うち約30種類は粘膜感染型のHPVで、生殖器などに感染します。粘膜感染型のHPVのうち、尖圭コンジローマなどを発生させる型は、低リスク型に分類されます。一方、CIN2/3や子宮頸がんに関係のある型は、高リスク型に分類されます。詳しい情報は、性器感染型HPV をお読みください。

HPV感染は、遺伝子検査によって調べることができます。子宮頸がん罹患率が高くなる30歳以上の女性に対して、細胞診とHPV検査を併用することにより検査の精度を高めることができます。細胞診では、異常な細胞や異形成の有無を調べることができます。HPV検査では、CIN2/3およびがんを引き起こすリスクのあるウイルスに感染しているかどうかわかります。女性の多くは免疫により自然にウイルスを排除できますが、ウイルスが消失せずに、高リスク型HPVに持続感染した場合にのみ、CIN2/3およびがんになるリスクがあります。高度異形成を早い段階で見つけ、HPV検査結果が陽性の女性に適切なフォローアップを行うことで、浸潤がんへの進行を防ぐことができます。