HPV ワクチンQ&A

子宮頸がんを引き起こす最も一般的なHPVのウイルス型を予防できるワクチンが開発されました。このHPV ワクチンによって、“子宮頸がん征圧” に大きく一歩近づくことができました。

しかしながら、ワクチンはすべての子宮頸がんを予防できるわけではなく、ワクチンを受けた人でも、定期的な細胞診とHPV 検査 (30 歳以上の場合) が必要です。詳しい情報について、こちらに掲載しています。

Q

HPV ワクチンはどのようなものですか?

A

子宮頸がんを引き起こすウイルスの約70% (日本では約60%) を占める16 型と18 型の2 種類のHPV 感染を予防するワクチンです。しかし、ワクチンを受ける前にすでにHPV に感染していた場合に効果があるかどうかについては明らかになっていません。ワクチンだけでは完全な予防にはならないので、定期的に細胞診とHPV 検査 (30歳以上の場合) を受ける必要があります。



Q

HPV ワクチンを受けるべきなのはどのような人ですか?

A

16、18 型ウイルスにすでに感染している女性に対しては、ワクチンによる感染予防効果が低いことが知られています。つまり、性交渉を経験する前の女性がワクチンを受けるのが最も効果的なのです。



Q

ワクチンの効き目はどれくらい続きますか?

A

現在のところ、少なくとも5 年間は効きめが続くことが研究により証明されています。5年後以降に “再接種によって免疫を高める” 必要があるかどうかについては、まだわかっていません。



Q

ワクチンを受けた後に子宮頸がんを発症する可能性はありますか? ワクチン接種後も定期的に細胞診やHPV検査を受ける必要はありますか?

A

どちらの質問に対しても答えは “イエス” です。 ワクチンを受けていても、女性は定期的な細胞診と、HPV 検査 (30歳以上の場合) も受ける必要があります。なぜなら、

  • ワクチンはすべての子宮頸がんを予防できるわけではありません。 子宮頸がんを引き起こす可能性のあるHPV の型は約13種類あります。HPV ワクチンは、子宮頸がんを引き起こすウイルスの約70% (日本では約60%) を占める16 型と18 型の感染を予防します。しかしながら、16 型と18 型以外の高リスク型HPV が占める30% (日本では約40%) に対しては、このワクチンでは予防することができません。
  • ワクチンはすべての人に効果があるわけではありません。HPV は多くの場合は性交渉によって感染します。性交渉を経験する前にワクチンを受けるのが最も効果的とされています。つまり10 代前半にワクチンを受けるのが最も理想的なのです。
  • ワクチンの効果については、まだわかっていないことがたくさんあります。

子宮頸がん征圧のためには、ワクチン、細胞診およびHPV 検査は、どれも必要不可欠な手段なのです。