子宮頸がんに関するQ&A

Q

子宮頸がんとは、何ですか?

A

子宮頸がんは、子宮頸部に発生するがんのことです。子宮頸部は子宮の入り口にあり、腟へとつながっています。

Uterus: 子宮, Ovary: 卵巣, Cervix: 子宮頸部, Vagina: 膣



Q

子宮頸がんには、どれくらいの人がかかっているのですか?

A

女性特有のがんの中で、乳がんに続いて世界で2番目に多いのが子宮頸がんです。世界では毎年約50万人の女性が子宮頸がんにかかり、27万5000人が亡くなっています。日本では、年間15,000人の女性が子宮頸がん(上皮内がん含む)にかかり、約3,500人が亡くなっています。最近では、20代や30代の若い女性の間で増えています。



Q

子宮頸がんの原因は、何ですか?

A

高リスク型のヒトパピローマウイルス (HPV) 感染が、子宮頸がんの原因です。ほとんどの女性が、一生のうち少なくとも一度は高リスク型 (子宮頸がんを引き起こす可能性のある) HPV に感染するといわれています。多くの場合、体の 免疫機能 の働きによってウイルスが消えるので、病変ができるようなことはありません。しかし、ウイルスが消えない場合もあります。長い間ウイルスが体内で活動し続けることにより、子宮頸部の細胞が変化し始めると、将来は子宮頸がんになる可能性があります。



Q

子宮頸がんに、HPV以外の原因はありますか?

A

子宮頸がんの原因は、ほぼ100% が高リスク型HPVです。

ただし、腺がんにはHPV が検出されない例もまれにあります。その中には、1938 年から1971 年の間に、多くの女性に流産抑止剤として投与された薬剤、ジエチルスチルベストロール (DES) に胎内で暴露していた場合に発生する腺がんもあります (DES は、1971 年まで日本でも一般的に使用されていました)。



Q

子宮頸がんを防ぐためには、どうしたらよいのですか?

A

定期的な子宮頸がん検診として、細胞診とHPV 検査 (30歳以上の場合) を受けるのが最も良い方法です。前がん状態があるか、または将来前がん状態になるリスクを細胞診とHPV 検査で確認することができます。検診の結果、精密検査が必要となった場合には、精密検査の コルポ診 で前がん状態であるかどうかを確認します。



Q

子宮頸がんになるまでに、どのくらい時間がかかるのですか?

A

細胞が徐々に異形成 (CIN) に変化し、前がん状態を経て、がんになります。一般的に、子宮頸部の細胞が変化し始めてから、10 年から15 年で浸潤がんに進行します。

Normal: 正常、Low-grade CIN: 軽度異形成、High-grade CIN: 高度異形成、Cancer: がん


異型成を早く発見できれば、がん細胞に進行する前に治療することができます。詳しくは 異形成 のページをお読みください。



Q

子宮頸がんの症状は、どのようなものですか?

A

子宮頸がんに進行するまで、一般的に症状はありません。

ただし、次のような症状が現れることもあります。 
  • 異常なおりものか出血 (特に性交渉の後)
  • 腰痛
  • 排尿時の痛み (特に下腹部も痛む場合)
  • 性交痛

しかし、このような症状が起きた場合でも、子宮頸がん以外にも多くの理由が考えられます。必ずしも、子宮頸がんというわけではありません。どれかひとつでも自覚症状がある場合は、医師に相談してください。



Q

子宮頸がんは、どうやって診断されるのですか?

A

一般的に、最初は細胞診、30 歳以上ならばHPV 検査も同時に行い (米国)、さらに、精密検査として コルポ診 (拡大鏡で子宮頸部を調べる方法) と、生検 (組織を切り取り、検査します) を行い、診断されます。



Q

子宮頸がんは、どうやって治療されるのですか?

A

子宮頸がんと診断された場合には、担当医と話し合って治療方針を決めます。

治療法は、以下のような状況を考慮して選択します。

  • がんの進行度
  • 腫瘍の大きさ
  • 年齢
  • 出産を希望するかどうか

妊娠している女性が子宮頸がんと診断された場合、治療法はがんの進行度や妊娠の状態によって決められます。妊娠の後期に子宮頸がんと診断された場合や、初期段階に見つかった場合でも、出産後まで治療を延期することがあります。